井上に地元Vが見えてきた。小倉競輪祭で優勝し競輪王として地元凱旋となった今回は様々なプレッシャーがあったに違いないが、それをはねのけ決勝戦進出を果たした。
特に目を見張る動きだったのは準決。苦しい展開となったが、外を被る前に強引に仕掛けて抜け出す。「とにかく被ったらもう終わりだと思ってタイミングも何もありませんでしたよ。だから最後は一杯一杯」とレース後に話す。結果として追走の小野俊之に差されてしまったが内容自体は強いのもだった。「今回は未勝利なので最後の1勝が決勝で決まればいいですね。とにかく狙っていきます」と地元Vに賭ける意気込みを語ってくれた。
同じ決勝戦に進出を決めた石丸寛之〔76期〕。
初日こそ後方捲れずのレースであったが二次予選・準決と共に必殺の捲りで権利を取った。しかし、今シリーズは本来の動きなら1着を取ってもおかしくない展開にもかかわらず未勝利。本人は「調子はだんだん良くなってきている」とは言っているが完全な状態には程遠い感じ。ただ、明るい兆しがあるのは確か。準決ではギヤを3、62から3、77に上げる。「上げたのが正解でした。いい感じで踏めていましたね。でもこれ以上は自分の中でも上げられないのでこれがいい方向に出てくれれば」と決勝にも期待を込める。混戦での一発の可能性はある。
最後は福岡の紫原政文〔61期〕。
優秀こそ展開で4着となったが初日特選は井上昌己の捲りを差し好調をキープしているところをアピール。勝負ところの準決では混戦から自らコースを探して一気に突き抜けて1着。苦しい展開も自らの判断で勝ちに繋げた。「自分で捲っていこうと思ったけど平原が踏み始めていたし、行ったら併されると思って内に入りました。その判断が良かったのかも知れません」とレース後に本人も納得の表情。明日の決勝戦は再度井上昌己の番手。井上次第で逆転Vもあるか?
これで九州遠征(今年は第一回目)が終了します。
今回は13日間のロードでした。途中、チョットした旅もできたし内容のある遠征でした(笑)。また道中、風邪などで体調を崩すことがなかったうえに要所要所で車券が的中したことが何よりでした。それではこれにて失礼します。
同じ決勝戦に進出を決めた石丸寛之〔76期〕。
最後は福岡の紫原政文〔61期〕。
これで九州遠征(今年は第一回目)が終了します。
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